母語プラス2言語

昨年の9月から、NHKラジオ講座「まいにちフランス語」の入門編をスマホアプリで聴いているのですが、今月のテキストのコラムに興味深い内容が書いてありました。

それは、ヨーロッパでは母国語プラス2言語を学ぶことが、教育の柱として共有されているというもの。外国語を1つ学ぶだけでは、世界が閉じていく力に加担することになるからというのが理由だそうです。

私自身、これまでに英語とフランス語を学んできて、言語にはその国の文化や考え方、慣習などが現れていると感じているので、もし世界中の人が母国語以外は英語しか学ばないとしたら、極端な話、英語圏の人々の価値観がすべて正しいという方向に向かいかねないのではないかとなんだか急にそら恐ろしくなってきました。

外国語を学ぶといっても、いわゆるペラペラになる必要はなく、挨拶や自己紹介、数の数え方、天気の話などができるようになるだけでも、その国の文化や価値観を感じることはできると思います。

なので、あまり身構えずに、気楽な気持ちで複数の外国語に触れてみても、いいのではないでしょうか。

そのコラムでは、次のように締めくくられていました。「フランス語や他の言語を学ぶことで、あなたは世界を開く方向に働きかけている」