週刊STで柴田元幸先生のインタビュー記事を発見

ジャパンタイムズの今週の週刊ST電子版が届いたので、何気なくパラパラとページをめくっていたら、なんと柴田元幸先生の写真を発見しました!

 

柴田元幸先生はアメリカ文学の第一人者であり、著名な翻訳家です。先生が翻訳された小説は、まるで日本の小説を読んでいると錯覚しそうなくらい自然な日本語になっているにもかかわらず、非常に原文に忠実な訳なのだそうです。最近ではアメリカ文学の古典の一つであるマーク・トウェインの「ハックルベリー・フィンの冒けん」の翻訳を手掛けられました。

 

今回のインタビュー記事では「ハックルベリー・フィンの冒けん」の翻訳秘話とともに、良い翻訳家になるにはどうしたらいいかという質問に答えられていたのですが、柴田先生が言うには、高校の文法が大事だということでした。文の読み解き方が分かれば、おのずと意味がわかるのだと。

 

確かに私自身、英語の小説を原文で読んでいると、個々の単語の意味がわかっても、文章としてはどうしても理解できないという経験を何度もしたことがあるのですが、正しい文法の知識があればきっと読み解けたんだろうなあと思うので、先生のおっしゃることはなんとなくわかります。

 

外国語の習得はスポーツと似ていて、聴く・話す・読む・書くを繰り返し練習しなければ上達しませんが、文法のように基本的なルールを知らないと、相手の意図を正しくくみ取れなかったり、自分の意図とは違うことを伝えてしまったりとコミュニケーションにも支障がでてしまうので、時々は文法書にあたる必要もあるのかなと改めて感じました。

 

 

ハックルベリー・フィンの冒けん

ハックルベリー・フィンの冒けん